島人ぷらざ
沖永良部島の魚にこだわって
団体の設立から販売に至るまでの経緯
島人ぷらざの鮮魚直販所は平成19年に設立されました。
当時、沖永良部島では販売できる量を超える水揚げ量があったため、市場で売れ残ってしまうことがありました。
売れ残った魚は漁師に返されていたのですが、せっかく獲れた魚を食べてほしいということから、メンバー十数名が出資金を出しあい、私有地を借りて直売所の運営を始めました。
毎月第4日曜日には直販所の敷地内で「みへでぃろ市」を開催しています。
地産地消を目的に、新鮮なお野菜やお魚、手作りお菓子や加工品など島の特産品を販売したり、ステージを用意してパフォーマンスやカラオケ大会を行ったりしています。
10年以上毎月開催しており、毎回多くの人に来ていただいています。 鹿児島や沖縄のイベントにも出店し、より多くの人に知ってもらおうと頑張っています。
メニュー・商品の開発の方法、こだわり
設立当初に比べて沖永良部島の漁業の状況は大きく変化しています。
以前は水揚げ量が多かった魚も、今ではなかなか獲れなくなってきました。魚屋が減ってしまったこともあり、加工した商品より鮮魚やお惣菜を求める人が多くなってきています。
島人ぷらざでは、島の人のニーズに合わせて商品を展開しています。
商品開発では塩の分量を変えてみたり、使っている醤油を変えてみたり、少しの味の違いにもこだわりを持ち、よりおいしく食べていただけるように開発しています。
時期によって水揚げ量が違うので、定期的に同じ商品を提供するのは難しい部分がありますが、水揚げされた魚を無駄にせず、海の幸のおいしさを島の人に伝えられるようにスタッフ一同知恵を出し合っています。
想い
今は鮮魚販売が中心で島の方々が購入することが多いので、島の人の生活に寄り添い、漁業に携わる人たちの発展に貢献できれば、と思っています。
なかなか思うように商品開発が進まないこともあり歯がゆくはありますが、島の人にも観光客の方々にも、沖永良部島でとれた水産物を楽しんでもらい、島人ぷらざの活動を通して魚のおいしさ、漁業のおもしろさを伝えることで、漁業に従事する人が増え、この先も沖永良部島の漁業が続いていったら嬉しいです。
そのためにも、まずは毎月開催しているみへでぃろ市を今後も継続していき、島の人と一緒になって盛り上げていければいいなと考えています。
おすすめメニュー紹介
ソデイカみそ漬け
島の伝統料理のアレンジ商品
沖永良部島で水揚げ量の多いソデイカを使った商品です。
昔から沖永良部島では、冠婚葬祭など人が集まるときには鶏肉や豚肉に味噌を絡めたものを食べていました。この鶏肉や豚肉をソデイカのゲソに替えて作ってみました。
島の漁師が一本ずつ釣り上げる新鮮なソデイカと、甘辛い味噌が絶妙にマッチしておいしく仕上がっています。島の食文化をアレンジした商品なので、島の人にも観光で来られた人にも味わってもらいたい島人ぷらざを代表する商品です。
クロイカのフライ、シイラのフライ
食卓に並ぶ島魚のお惣菜
ソデイカ漁をしていると、まれにクロイカが獲れることがあります。
クロイカはあまり商品価値がなく、市場に出回ることはありません。大量のイカ墨を吐くので、漁師の人もすぐに捨ててしまうことが多いイカです。
しかし、食べてみると身は柔らかく、肉厚でおいしいのでフライにしました。
島の人に向けて食卓に並ぶ一品に加えてもらえるように、献立を考えるお母さんの助けになればいいと思って作っています。
クロイカは定期的に獲れるわけではないので、シイラなど、その時々に獲れた時だけをお惣菜にして販売しています。
基本情報
団体名
島人ぷらざ
店舗名
島人ぷらざ
住所
〒891-9112 鹿児島県大島郡和泊町和泊1241
代表者氏名
関根 博和
電話番号
FAX番号
0997-92-0417(漁協)
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