
与論町漁業協同組合
与論町漁業協同組合
与論島の海の恵みに感謝して。
海の資源をムダなくいただきます
団体の設立から販売に至るまでの経緯
与論町漁業協同組合での加工品製造は、主に漁師の妻たちで構成される女性部が担当しています。
以前は市場で値の安い魚は親戚に配ったりしていましたが、これらを加工した商品開発を模索しています。
女性メンバーで構成されているので、他にも仕事をしていたり、家庭の用事が重なってしまったりすることが多いですが、時間が空いたときを利用して無理をせず活動できる体制を整えて製造を続けています。
どうすれば捨てずにすべておいしく食べることができるのか、どうすればもっとおいしくなるのか、みんなで協力しながら商品を開発しています。与論島の漁業が今後も発展していけるように、これからも力を合わせていきます。
メニュー・商品の開発の方法、こだわり
商品開発のアイデアは、図書館に行って調べたり、他の観光地に行ったときにその土地の水産加工品を買ってみたりして考え、試作品を作るときは、調味料の配合を少しずつ変え、試行錯誤して決めています。
魚介類はなるべく捨てる部分のないよう、資源を有効に活用することを目指しています。
たとえばソデイカは、昔は身ばかり食べていましたが、5年かけてやっと下足などの部位も利用できるようになりました。
プロのデザイナーに頼めばオシャレなパッケージができると思いますが、なるべく商品の値段をお手ごろにするため、パッケージも自分たちでデザインしています。季節ごとに魚の味が違ったり、年によって水揚げ量が違うので安定して製造することは大変ですが、無駄にせず、手軽においしく皆さんに魚を楽しんでもらえるよう、メンバーで知恵を出し合っています。
想い
いろんな人に与論の魚を食べてもらいたいと思っています。
与論島では昔に比べて漁師が少なくなり、獲れる魚の量も減って、食卓に魚が並ぶことが少なくなったように感じます。
私たちの加工した商品で、「島の魚はおいしいね」と与論島の海の恵みを感じてほしいです。
観光で来られた人には「与論島の海はきれいで、魚もおいしい。」と思ってもらえると嬉しいです。
最近はメディアで海のきれいさは伝えられていると思うので、これからは、与論島の海の豊かさも伝えていければ良いと思っています。
そのために組合員のおそろいのポロシャツを作りました。背中には大きく「海の恵みに感謝して」と書かれています。
この言葉が示すように、与論島の生活に欠かせない海の恵みを忘れることなく、この恵みを多くの人に届けられるようにと加工品の開発に取り組んでいきます。